.生涯学習におけるeラーニングの活用事例


実践事例11.おおがた学校


   高知県大方町では、地域の雇用や就業機会の創出を進めるために、関係する事業を進めているところだが、町内に仕事を発生させるためには産業の創造と振興を求められる。地域産業を創造していくには、地域にある人材・資源を無視して進めることはできない。企業誘致によって雇用数や賃金が受動的にならざるを得ないような雇用や就業の場を作るのではなく、地域を構成する資源を見直し、地域づくり理念に基づく、他の地域にはない高価値な雇用就業の場を創造するためには、ネットワークを形成、マネジメントできる人材の育成が急がれる。そこで大方町では、時間と場所に縛られない働き方である、テレワークの推進を図るための取り組みを行っている。eラーニングを用いた各種講座の開講により、人材育成を図っていく考えで、現在、テレワーカー育成講座 としては、『新しい就労形態−テレワーク−』など、10講座を開講している。また生涯学習講座として、『大方町の塩作り』など『大方発元気講座』4講座を開講している(いずれも2005年3月1日現在)。管理運営は富山インターネット市民塾のシステムをお借りし運用している。まだまだPRが足りず、町民の方の利用はまだの感があるが、今後は高等学校や大学との連携講座も開講の予定で関係者と打ち合わせを行っているところであり、地域ぐるみでeラーニングを活用した人づくりを行っていく予定である。

(高知県大方町まちづくり課 畦地 和也)