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資料編


平成15年度「エル・ネット高度化推進事業」計画書
平成15年4月
高等教育情報化推進協議会
1.趣 旨
   エル・ネットを活用した遠隔大学公開講座(エル・ネット「オープンカレッジ」)は平成11年度から14年度まで176大学が参加し、194講座、565講義を放送し、送信体制受信体制について調査研究を実施してきた。
 平成15年度は、継続的に遠隔大学公開講座を実施していくための実践的な調査研究を実施するとともに、衛星通信と地上回線とを融合的に活用した効率的な遠隔教育システムの開発など、エル・ネットの高度化に資する調査研究を実施する。
   
2.事業の実施時期   委託を受けた日から平成16年3月31日
   
3.事業内容等
(1)調査研究委員会
   推進協議会を組織し、運営・実施を円滑に行うため、以下の委員会を設置する。
   
  エル・ネット高度化推進委員会
     運営・実施を円滑に行うため、学識経験者、講座提供機関の代表等からなる推進委員会を設置し、実施内容、実施方法、運用体制、今後の推進方策等について協議する。
     
  モデル事業実施委員会
     推進委員会委員からなり、各モデル地域の調査研究内容について、企画調整するとともに、モデル事業全体について研究を行う。
     
  モデル事業連絡委員会
     遠隔大学公開講座企画運営に関しての実践的調査研究をすすめるため、モデル地域を指定し、より効果的な講座運営の方途を探る。この事業を推進するため、講座開講機関等の担当者、社会教育施設・団体の講座実務者、事務担当者等からなる委員会を設置し、講座運営方法等について調査研究する。
     
  事務連絡会議
     講座講師もしくは、大学事務担当者が収録に際して、事前に準備のために協議会担当者と打合せを行う。
     
  番組評価検討会
     よりよい番組制作実現に向けた、具体的な検討と方策を実施する。今年度はアンケート及びヒアリング調査をさらに進め、映像制作ガイドブックの作成、大学独自収録ワーキング実技サンプルVTR作成などを行う。
     
  広報委員会
     エル・ネット「オープンカレッジ」の全国的な広報、及び地域における広報の在り方について、その手法等を検討し、今後の事業展開に生かす方途を探る。
     
  モジュールコンテンツ検討委員会
     エル・ネット「オープンカレッジ」の講座をモジュール化して、エル・ネットコンテンツ配信システムやインターネットにより配信していくために、評価研究を行うとともに、実験的にコンテンツ開発を行い知見を得る。
   
(2)事業の内容等
   講座は3期に分けて放送する。
  第1期 <リクエスト講座>2チャンネル
       5月6日〜7月26日/27大学29講座60講義
       火・木・金曜日午前1講義、土曜日午後2講義
  第2期 <リクエスト講座>2チャンネル
       8月5日〜9月30日/15大学16講座40講義
       火・木・金曜日午前1講義、土曜日午後2講義
  第3期 <平成15年度新規収録放送>2チャンネル
       10月4日〜2月28日/120講義
       火・水・木・金曜日午前1講義、土曜日午後2講義
  これまで、放送した公開講座の中から、リクエストの多かったものを放送するなど、受講者のニーズにあった放送を行うとともに、新規収録放送については、50分講義、10分休憩、50分講義を1講義として、2〜4講義を1講座とし受講しやすい番組構成にする。
 また、講座収録についてはこれまでの経験を生かし、大学独自収録へ協議会がサポートしていく体制について実践的な研究を進める。
 受講体制については、8モデル地域及び2機関を指定し、オープンカレッジのライブラリー化など、地域における受講拠点整備をはかり、地域における広報の実践や継続的な受講状況把握などを中心に展開する。
 その他、コンテンツ配信システムでの講座提供や地上回線との融合的な活用について調査研究を進める。
 事務局員は協議会委員より2名選出する。
   
4.事業の実施スケジュール
  5月〜9月
     参加大学の決定(文科省)、実施大学への説明会(文科省)、リクエスト放送の実施、大学公開講座の収録、テキスト作成、広報活動(ポスター・パンフレット、ニュースレター、メールマガジン、ストリーミング等)、協議会・推進委員会、事務連絡会議、モデル事業実施・連絡委員会、番組評価検討会、広報委員会、モジュールコンテンツ検討委員会の開催
     
  10月〜2月
     大学公開講座の放送、大学公開講座の収録、テキスト作成、広報活動(ニュースレター、メールマガジン)、協議会・推進委員会、モデル事業実施・連絡委員会、番組評価検討会、広報委員会、モジュールコンテンツ検討委員会の開催
   
  3月
     協議会・推進委員会、モデル事業実施・連絡委員会の開催、報告書作成
     
5.見込まれる事業の成果
   各委員会の設置により、継続的に遠隔大学公開講座を実施していくための、以下の具体的な手法が明らかになることが見込まれる。番組編成、広報普及(広報委員会)、講義方法(番組評価検討会)、質疑応答方法、発信体制、衛星通信と地上回線との有機的な活用、受信側における講座実施体制、施設間の連携(モデル事業実施委員会等)。さらにコンテンツ配信システム等、オープンカレッジの講義をモジュールコンテンツ化して配信していくための実証的な知見(モジュールコンテンツ検討委員会)を得ることも見込まれる。
   
6.高等教育情報化推進協議会の事務局
(1)所在地
  東京都港区虎ノ門1−17−1 視聴覚ビル(財)日本視聴覚教育協会内
   
(2)文部科学省との連絡担当者の氏名
  高等教育情報化推進協議会委員 岡部守男
   
(3)電話番号
  03−3591−2186

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