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平成15年度エル・ネット「オープンカレッジ」実施状況

3.双方向質疑等の事例
 遠隔講義におけるライブ放送や双方向質疑は、学習者の学習意欲向上や、学習内容の理解を促進するために、重要なものとして位置付けられている。双方向質疑を実施するためには、エル・ネットの衛星通信に加えて、他のシステムを組み合わせることも必要となる。そのシステムには、下表のように多様な手段があり、それぞれ特色のある講座番組が実施されてきた。

通信手段 使用システム・機器 使用目的



地上系 テレビ電話テレビ会議システム
(フェニックス・ISDN)
双方向質疑
電話 双方向質疑
質問送信
ファックス 質問送信(主に受信施設からの送信手段)
地上系・無線系 通信機能付き電子情報ボード 双方向通信
無線系 携帯電話(通話) 質問送信
テレビ電話機能付携帯電話 双方向質疑
インターネット テレビ会議システム 双方向質疑
メール機能付き携帯電話(メール) 双方向質疑
質問送信
デジタルカメラ付き携帯電話(画像送信) 画像送信
講座独自のホームページ構築してのチャット・掲示板 双方向質疑
衛 星 VSAT局 双方向質疑
車載局(衛星中継車) 双方向質疑
   さらに、放送は、以下のように「ライブ放送」、「録画放送」、「録画放送+ライブ放送」の形態が考えられる。
「ライブ放送」:上記システムを使用して各会場を結び、リアルタイムの双方向質疑を取り入れた講座を実施する。
「録画放送」:上記システムを使用して各会場を結び、双方向質疑を取り入れた講座を実施し、その講座番組を収録して放送する。
「録画放送+ライブ放送」:収録しておいた講座番組を放送し、その後ライブ放送に切り替えて、上記システムを使って双方向質疑を実施する。または、収録しておいた講座番組の放送中に、上記システムを使って双方向質疑を実施する。

   今年度も、エル・ネット「オープンカレッジ」では、衛星通信に加え、他のシステムを組み合わせることによって、ライブ放送や双方向質疑を実施した講義が行われた。今年度に実施した中では、特筆すべきものとして、衛星通信とテレビ電話機能付携帯電話、あるいはインターネットによるテレビ会議システムとの組み合わせにより実施した双方向質疑が挙げられる。受講会場からのフル動画による質疑応答は、VSAT局間以外ではISDN回線を事前に設定しなくてはならないなど、今までは簡単に実施できるものではなかった。技術的問題が依然残っているとはいえ、テレビ電話機能付携帯電話とインターネットの2つは、将来の簡便な双方向質疑のツールとなり得ることを予見させるものがある。
  以下に、双方向質疑の事例を紹介する。

  (1)衛星(ライブ放送)+携帯電話
 
筑波大学/
筑波大学『情報とのつきあい方−IT時代のメディアリテラシー−』
   

      【概要】
 筑波大学講座『情報との@つきあい方−IT時代のメディアリテラシー−』(全4回)を、10月11日(土)、10月18日(土)、10月25日(土)に放送した。何れも協議会委託収録方式の東京収録型で実施し、第1回〜第3回は録画放送で、第4回はライブ放送で実施した。

【方法】
 第1回は国立オリンピック記念青少年総合センターから、第2回及び第3回は国立科学博物館からそれぞれ録画放送された。第4回は、国立オリンピック記念青少年総合センターから3名の講師によるライブの講義が行われ、講義中に携帯電話番号をスーパーで一般に告知し、不特定の受講生より質問を受付けた。

【講義の進め方】
 「メディアリテラシー入門」(掛谷英紀/筑波大学講師)/10月11日(土)
 ・講義(掛谷講師)録画放送:112分
 「知識・経験とリスク認知/医療情報とメディア」(遠藤靖典/筑波大学講師、山海嘉之/筑波  大 学教授)/10月18日(土)
 ・講義(遠藤講師、山海講師)録画放送:109分
 「自然災害発災時の報道問題/マスメディアの未来」(庄司学/筑波大学講師、掛谷英紀/筑  波 大学講師)/10月18日(土)
 ・講義(庄司講師、掛谷講師)録画放送:114分
 「メディアリテラシーを考える」(掛谷英紀/筑波大学講師、山海嘉之/筑波大学教授、庄司学  / 筑波大学講師)/10月25日(土)
 ・講義(掛谷講師、山海講師、庄司講師)ライブ放送:約80分
 ・質疑応答:約20分

【課題】
 技術系の研究者の中には、技術情報が正しく伝わっていないと感じている人も多く、積極的に自身の言葉で情報発信を行いたいという希望者が多い。マスコミに取上げられる場合、原子力問題や住基ネット、ダムなどマイナスのイメージで報道されることが多い。
  今回も、インターネットだけでなく、いろいろなメディアで情報発信したいという内部動機からエル・ネットに参加したが、受講者の反応が必要であり、第4回の講義では電話による質疑応答を企画した。講義中に電話番号を告知したが、質問者はわずか1名に留まった。受け手側からの反響なりレスポンスなりがある程度見えてこないと、講師の側も参加者が増えない。受講者を増やすことが必要であるが、地方のニーズ・要望があれば、そこへ出向いてそこから放送することも考えられる。

  (2)衛星(ライブ放送)+テレビ会議システム+地上回線情報ネットワーク
   

新潟県立生涯学習推進センター/
新潟大学『「にいがた連携公開講座」−エル・ネット特別講座』
「新潟県の地場産業」
   


      【概要】
 10月25日(土)、新潟大学講座『「にいがた連携公開講座」−エル・ネット特別講座』「新潟県の地場産業」(原利昭/新潟大学教授)が、新潟県立生涯学習推進センターが中心になって実施された。
この講座は、多地点接続のテレビ会議システムによる地域連携講座「にいがた連携公開講座」の中に、エル・ネット特別講座として組み込んだ形で実施された。

【方法】
 新潟県には、エル・ネットのVSAT局が設置されていないため、以下の方法で送受信を行った。
講師が講義を行っている国立オリンピック記念青少年総合センター(東京)からエル・ネットでアップリンクし、放送した。
国立オリンピック記念青少年総合センターと、三条会場(三条市中央公民館/三条市)及び十日町会場(十日町情報館/十日町市)とは、ISDN回線によるテレビ会議システムで結んだ。三条会場と十日町会場からは、それぞれ受講生の意見発表が行われ、エル・ネットの中でその模様が放送された。(両会場には受信設備がないためテレビ会議システムで受講した)

【講義の進め方】
講義(国立オリンピック記念青少年総合センター/原講師):60分
意見発表(三条会場/意見発表者):15分
(十日町会場/意見発表者):15分
補足講義(国立オリンピック記念青少年総合センター/原講師が2人の意見発表を受けて補足講義を行う)8分

【課題】
・システムについて
 事前に予想できたことではあるが、ISDN回線を使用したテレビ電話の映像と音声では荒さが目立ち、改善が必要である。受講者アンケートでも、そのような意見や感想が多かった。
  また、県内にVSAT局がない状況でどのように講座を実施し、それをエル・ネットで全国に送信できるかということが、重要なテーマであった。

・エル・ネットの活用について
 チラシを作成しエル・ネット受信施設や関係機関等に送付したが、「ラ・ラ・ネット」(新潟県生涯学習情報提供システム)を生かし、インターネット上でも積極的に広報できたのがよかった。
 エル・ネット「オープンカレッジ」について知っている県民がまだ少ないことから、県民への周知の方法が課題である。
  また、「オープンカレッジ」の講座を当県教育委員会の事業の「いきいき県民カレッジ」の一部として登録し運用することで、講座の活用を図ることも今後の課題である。

  (3) 衛星(録画放送)+衛星(ライブ放送)+テレビ会議システム
   
静岡大学生涯学習教育研究センター/
静岡大学・常葉学園大学『スローライフのまちづくり−
生涯学習のまち・掛川の新たな展開』
   

      【概要】
 静岡大学・常葉学園大学講座『スローライフのまちづくり−生涯学習のまち・掛川の新たな展開』(全2回)が、1月24日(土)、1月31日(土)に放送された。この2つの講座は、大学で独自収録し、エル・ネット「オープンカレッジ」放送当日に、その録画を放送した。第2回目の講義の放送後、ライブによるパネルディスカッションが実施された。

【方法】
 第1回目は録画放送のみ実施したが、第2回目は録画番組の放送終了後(1月31日/16:05〜16:50)に、ライブ放送で実施した。静岡県総合教育センター(静岡VSAT局)にいるパネリスト(司会:静岡大学阿部助教授)と、宮崎県都城市コミュニティセンターにいるパネリスト(司会:宮崎大学原助教授)との間で、双方向の意見交換が行われた。宮崎会場からの発信はISDN回線を利用したテレビ会議システムで静岡会場に送られ、その模様がエル・ネットで放送された。

【講義の進め方】
「スローライフのまちづくり」「スローペースでひろがる学び」/1月24日(土):録画放送
「スローフードがめざすもの」「スローエイジングという生き方」/1月31日(土):録画放送の後、
  10分間の休憩をはさみ、約45分間のライブ放送を行った。
 静岡会場(静岡県総合教育センター)をメイン会場に、司会、パネリスト5名が待機し、サブ会場の宮崎会場(都城市コミュニティセンター)にいる司会、パネリスト2名との間で、司会者の進行によりパネルディスカッションを行った。

【課題】
講義の録画部分は、事前に大学独自収録により収録された。ただ、撮影中の機器トラブルにより、映像・音声にノイズがのるなどの障害が発生したが、撮り直すことができず、お詫びのスーパーを流してそのまま放送した。このため、全国の受講会場では音声が聞き取りにくいなどの問題が発生した。
 双方向システムでも不慣れであったため、事前準備及び関係者間の打ち合わせが十分でなく、制作要員、撮影・音声機材の手配なども遅れ気味であった。

  (4) 衛星(録画放送)+衛星(ライブ放送)+テレビ会議システム)
   
北海道立生涯学習推進センター/
広島大学『「活性酸素・抗酸化剤」と寿命の関係−過酸化を防げば元気で長生き−』
   

      【概要】
 広島大学講座『「活性酸素・抗酸化剤」と寿命の関係−過酸化を防げば元気で長生き−』(全4回)(鈴木喜隆/広島大学大学院教授)が、12月13日(土)、12月20日(土)に放送された。
第1回〜第3回までは録画放送として行われ、第4回は北海道の2会場とテレビ会議システムで結び、録画による講義の後、ライブで質疑応答が行われた。

【方法】
 第1回及び第2回は、協議会委託収録方式で収録した講座番組を、国立オリンピック記念青少年総合センターから、同じ日に録画放送として実施した。
 第3回と第4回も同日に放送され、第3回は録画放送で行い、第4回は講義を録画放送で行った後、講師がいる国立教育政策研究所社会教育実践研究センター(東京)をメイン会場に、札幌会場(北海道立生涯学習推進センター/札幌市)と苫小牧会場(苫小牧市立中央図書館/苫小牧市)の2か所をテレビ会議システムで結び、受講生からの質問をリアルタイムで受付けた。この質疑応答の模様は、エル・ネットで全国に放送された。

【講義の進め方】
 「序論活性酸素と病気:活性酸素とは?」/12月13日(土)
 ・講義(鈴木講師)録画放送:110分
 「活性酸素はなぜ猛毒?:活性酸素と抗酸化剤」/12月13日(土)
 ・講義(鈴木講師)録画放送:110分
 「活性酸素・抗酸化剤をどう見つけるか?」/12月20日(土)
 ・講義(鈴木講師)録画放送:110分
 「活性酸素を役立てる!」/12月20日(土)
 ・講義(鈴木講師)録画放送:73分
 ・質疑応答・まとめ(ライブ放送):約30分

【課題】
第4回の中継は特に問題はなかった。北海道立生涯学習推進センターは「道民カレッジ」を運営しており、札幌会場はその登録生270名にダイレクトメールを送り、約80名の参加があり、盛況であった。
 番組を見た受講生に対するヒアリング調査では、概ね好意的であったが、配付したテキストの文字が小さい、テキストに掲載されている資料と画面に出ている資料が違うなどの指摘があった。また、会場ではテキストとは別に、主催者がその補足資料として分かり易いビタミンの一覧表を1枚配付しており、受講生から好評であった。

  (5)衛星(録画放送)+衛星(ライブ放送)+テレビ電話機能付携帯電話
   
琉球大学生涯学習教育研究センター・島根大学生涯学習教育研究センター/
琉球大学・島根大学『海流の文化を探る−琉球から出雲へ−』
   


    【概要】
 琉球大学・島根大学講座『海流の文化を探る−琉球から出雲へ−』(全4回、他にプレ講義1回)が、(プレ講義)11月30日(日)、2月21日(土)、2月28日(土)に放送された。講座は、第1回〜第3回は琉球大学が独自収録した録画番組を、沖縄県教育委員会(沖縄VSAT局)から発信し、プレ講義及び第4回は同局から講義を録画放送した後、質疑応答をライブで放送した。

【方法】
 第1回〜第3回は、独自収録による録画放送を行った。
 プレ講義及び第4回のライブ放送については、沖縄県教育委員会会議室(VSAT局)をメイン会場として仮設スタジオを設置し、島根県江津市の二宮交流館との間でテレビ電話機能付携帯電話を利用して質疑応答を実施した。沖縄会場には琉球大学の講師3名と同校の学生が、島根会場には白石講師と受講生がおり、相互に質問を出し合って、各講師が2問ずつ回答した。(プレ講義の場合の受信会場は、沖縄県宜野湾市立体育館のまなびピア会場及び島根県江津市二宮交流館の2か所であった)

【講義の進め方】
 (プレ講義)「海からみた琉球史・序章」(豊見山和行/琉球大学助教授)/11月30日(日)
 ・講義(豊見山講師)録画放送:30分
 ・質疑応答とまとめ(司会は加藤幹夫氏(琉球大学教授)):30分
 「海からみた琉球史T・U」T海産物でつながる琉球と中国・日本U海上交通史の
  諸相からみた琉球世界(豊見山和行/琉球大学助教授)/2月21日(土)
 ・講義(豊見山講師)録画放送:110分
 「沖縄の祭りと信仰」(赤嶺政信/琉球大学教授)/2月21日(土)
 ・講義(赤嶺講師)録画放送:110分
 「沖縄の食文化」(萩尾俊章/沖縄県教育庁文化課文化財係長)/2月28日(土)
 ・講義(萩尾講師)録画放送:110分
 「出雲の祭りと民族文化」(白石昭臣/島根県古代文化センター研究員、元島根県立
  国際短期大学教授)
 ・講義(白石講師)録画放送:約130分
 ・質疑応答:約30分

【課題】
 プレ講義及び第4回講義でのライブ放送による質疑応答で、エル・ネット「オープンカレッジ」として初めて、テレビ電話機能付携帯電話のテレビ会議機能を利用して実施した。伝送速度は56Kbpsでフル動画を送るには速度がやや遅いため、若干ブロックノイズがのる、画質が劣るなどしたが、テレビ電話機能付携帯電話では384 Kbpsに加速化され、今後も伝送速度の向上が期待される。まだ、サービス地域が都市部に限られ、都市部でも通話でき
る場所が限定されているが、将来、質疑応答ツールとして期待される。

  (6)衛星(録画放送)+衛星(ライブ放送)+インターネットチャット
   
徳島大学大学開放実践センター/
徳島大学『ウェッブサイトデザイン』
   


    【概要】

 徳島大学講座『ウェッブサイトデザイン』(全4回)(吉田敦也/徳島大学教授)が、1月7日(水)、1月14日(水)、1月21日(水)、1月28日(水)に放送された。この講座は、ホームページの作り方を分かり易く解説したものであるが、講座部分を大学独自収録によりコンテンツ化し、エル・ネット「オープンカレッジ」の講座として放送
した。

【方法】
 エル・ネットの録画放送とともに、インターネット上でのストリーミング配信を実施し、放送時にはインターネットチャットを用いたリアルタイム質疑応答、並びに受講者間交流が行われた。講座は、徳島大学大学開放実践センターにおいて開講された。

【講義の進め方】
 「Webの理念/Webの役割」/1月7日(水)
 ・講義(吉田講師)録画放送:30分
 ・質疑応答(チャットを使った質疑応答をライブ放送で実施):15分
 ・講義(吉田講師)録画放送:30分
 ・質疑応答(チャットを使った質疑応答をライブ放送で実施):15分
 「Web制作の基礎/HTMLによる表現」/1月14日(水)
 ・講義(吉田講師)録画放送:48分
 ・質疑応答(チャットを使った質疑応答をライブ放送で実施):7分
 ・講義(吉田講師)録画放送:37分
 ・質疑応答(チャットを使った質疑応答をライブ放送で実施):8分
 「魅力的なWebサイトづくり/使いやすいWebサイトづくり」/1月21日(水)
 ・講義(吉田講師)録画放送:37分
 ・質疑応答(チャットを使った質疑応答をライブ放送で実施):8分
 ・講義(吉田講師)録画放送:45分
 ・質疑応答(チャットを使った質疑応答をライブ放送で実施):10分
 「ブロードバンド時代へ向けて/安全確保と情報管理」/1月28日(水)
 ・講義(吉田講師)録画放送:44分
 ・質疑応答(チャットを使った質疑応答をライブ放送で実施):6分
 ・講義(吉田講師)録画放送:43分
 ・質疑応答(チャットを使った質疑応答をライブ放送で実施):7分

【課題】
 インターネットのチャット機能を利用した双方向質疑は、全国各地の受講会場から最も簡単に参加できる方法の一つである。ただ、文字情報だけであるため、番組としては単調になりやすい。チャットの文章を読み上げるなどの工夫が必要かもしれない。
  また、文字も大きくして放送したが、やや不鮮明であったりもした。特に、受講生は高齢者が多いため、判読しづらい時もあったと思われる。

  (7)衛星(ライブ放送)+テレビ会議システム
   
青森県総合社会教育センター学習情報課/
淑徳短期大学『まちづくりと学び』
   


    【概要】
淑徳短期大学講座『まちづくりと学び』(全3回)が、11月29日(土)(塩野敬祐/淑徳短期大学教授)、12月6日(土)(塩野敬祐/淑徳短期大学教授)、12月6日(土)(浅井経子/淑徳短期大学教授、山本恒夫/大学評価・学位授与機構教授)に放送された。
  この講座は、協議会委託収録の東京収録型として実施され、第1回は録画放送として、第2回及び第3回は同じ日に青森県の会場とテレビ会議システムで結び、ライブでの講義
と質疑応答が行われた。

【方法】
 第1回は録画放送であったが、第2回及び第3回は国立オリンピック記念青少年総合センター(東京)をメイン会場に、青森県の十和田会場(十和田市/十和田市東公民館)とテレビ会議システムで結び、ライブによる講義15〜25分と質疑応答10分を繰り返し実施した。
 尚、リアルタイムでの質疑応答には参加しなかったが、受講会場として、富山インターネット市民塾が参加した。

【講義の進め方】
 「大人の学びと子どもの学びをつなぐ」/11月29日(土)
 ・講義(塩野講師)録画放送:110分
 「ボランティア・市民活動と学習のコーディネート論」/12月6日(土)
 ・講義(塩野講師)ライブ放送:25分
 ・質疑応答(テレビ会議システムによるライブ放送):10分
 ・講義(塩野講師)ライブ放送:20分
 ・質疑応答(テレビ会議システムによるライブ放送):10分
 ・講義(塩野講師)ライブ放送:20分
 ・質疑応答(テレビ会議システムによるライブ放送):10分
 「地域に生き、未来を拓く生涯学習」/12月6日(土)
 ・講義(浅井講師、山本講師)ライブ放送:15分
 ・質疑応答(テレビ会議システムによるライブ放送):10分
 ・講義(浅井講師、山本講師)ライブ放送:15分
 ・質疑応答(テレビ会議システムによるライブ放送):10分
 ・講義(浅井講師、山本講師)ライブ放送:20分
 ・質疑応答(テレビ会議システムによるライブ放送):10分

【課題】
 テスト伝送時に十和田会場の一部機材の変更をお願いしたが、青森県側の事前の準備に問題はなく、双方向質疑もスムーズに行われた。ただ、今回のメイン会場である国立オリンピック記念青少年総合センターのようにISDN回線が常設されている所はよいが、特に受信会場では毎回、事前にISND回線を設定しておく必要がある。会場間に講義の都度ISDN回線を設定することなく、より簡便に双方向質疑が行えるシステムの開発が待たれる。

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