2.情報提供の有効性及び課題について
三 明 正 嗣

1.情報提供の有効性

デジタル化し、長年情報提供し続けることで、映像情報は古文書的な価値を増し、研究の手段や対象となりうる。千葉県の歴史、文化等を後世に伝えるものとなる。
映像データ数を増やすことで、学校教育・社会教育、教科等の区別なく、いろいろな学習ニーズに応えられるようになる。
通信ネットワーク上に置くことで、学校、家庭、社会教育施設等、さまざまなところでの利用が可能となる。
を実現することで、地域映像利用の飛躍的な増加が見込まれる。
より使いやすい検索エンジンを開発することで、手軽に利用できる映像教材集となる。今年度開発したものは、現在の教育現場の環境を考慮した仮の検索システムである。本委員会が想定したWebの環境が整った時には、CGIプログラム等を活用した本格的な検索システムを構築できる。


2.映像提供を実現するための課題について

著作権等に関する映像制作時の契約のあり方について、ガイドラインのようなものが必要である。(適正な条件で、私利を損なわない程度に公益を考えて)
これまでに作られた映像については、教育利用や歴史・文化・伝統の保存等の公益性を考えた法整備をするなり、運動を起こすといったことが必要である。(著作権等の権利は私利と公益のバランスをとって成り立つものである。)
利用者が、より効果的にこのデータベースを活用するためには、情報通信技術に対するリテラシーの向上を図るとともに、活用に対する発想の転換も必要である。
このような映像資産を教育に役立てるためには、通信インフラの整備が不可欠である。地域格差のない高速通信網の整備の一日も早い実現が待たれる。