.調査研究にあたって

3.本年度の課題本年度の課題
山本 恒夫

 本年度の課題としては、特に社会教育の視点からみた場合のeラーニングを展開する際の問題を取り上げることとした。そして、具体的には次の3点について検討することにした。

その第1は、ブレンディングの問題である。
  遠隔と対面授業をブレンディングする講座的なプログラムの場合、教授内容・受講者数・受講場所・受講者の属性によって、ブレンディングがどのような効果をあげるか、また、ブレンディングの方法でどのような効果の違いがあるかというのが、ここでの問題である。
第2は、メンタリングの問題である。
   ここには、メディアの種類や受講者数によってメンターの数をどの程度にしたらよいか、また、受講者の特性に対応できるメンターの質とは何か、そのようなメンターを養成するしくみをどうするか、という問題がある。
第3は、教材開発の問題である。
   教材開発はコンテンツ作成の問題だが、社会教育の視点からの教材開発はどうあるべきかというのが本年度の課題で、当面は、講座的なプログラムの場合の教授内容に合う教材の種類(テキストベース、動画付き、テストなど)にはどのようなものがあるか、コストとの関係はどうか、著作権や人権への対応をどうするか、といった問題があげられる。